歳内 ローテ入りへアピールだ!12日1軍シート打撃登板

[ 2012年7月23日 11:53 ]

ローテ入りが急浮上した高卒ルーキーの歳内

 阪神の高卒ルーキー・歳内宏明投手(19)が後半戦に先発ローテーション入りする可能性が22日、浮上した。ファームでも着実に結果を残してきた期待の右腕は23日、甲子園での1軍練習に合流してシート打撃に登板。大器の片りんを見せつけチャンスをつかみ取る。

 潜在能力を見せつける時がやってきた。期待の歳内が23日に“1軍デビュー”を果たす。同期入団の松田、2年目の岩本らと1軍練習に合流しシート打撃に登板。主力野手相手に全力投球で昇格をアピールする。

 「初めてなんで楽しみです。自分の投球をしたいですね」。22日は鳴尾浜球場で汗を流した19歳は、緊張感を漂わせながら言葉に力を込めた。

 歳内は今季、ウエスタン・リーグですでに2勝。防御率2・70と安定した投球を続けてきた。19日のフレッシュオールスターでも1回無失点。伝家の宝刀・スプリットが主力打者にどこまで通用するのか。そこで光るものを見せれば、1軍への道はつながっていく。単なるシート打撃登板で終わらせるつもりはない。

 山口投手コーチも、合流する若手投手について「ずっと下で頑張ってきたわけやから(先発候補として)可能性もある。イキのいいボールを投げてほしい」と大きな期待を口にした。現状は先発ローテーションを能見、岩田、久保、スタンリッジ、メッセンジャーの5人で組むが、6連戦が多く組まれる8月を見据えれば「第6の男」は必ず必要になってくる。

 「(後半戦の)スタートは5人おるけど、その5人が次も投げるとは限らない。瀬戸際のやつもおるから」と同コーチ。現在4連敗中の岩田を筆頭に、次回登板の結果次第ではメンバーの入れ替えを行うことも示唆する。歳内にはベテランの安藤や、ファームで競争を続ける二神、秋山とライバルが多いが1軍首脳陣の前で快投を披露できれば、チームでは10年の秋山以来となる高卒1年目での先発抜てきも見えてくる。

 今季ここまで2軍からの昇格組では秋山が6月30日のヤクルト戦(神宮)で2年ぶりの勝利を挙げたが、先発枠を奪うまでにはいたらなかった。低迷するチームに必要なフレッシュマンパワー。歳内がその役割を担う。

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2012年7月23日のニュース