ドジャース本気の大谷獲り!160キロ右腕日米争奪戦へ

[ 2012年7月23日 08:00 ]

ドジャースが獲得に乗り出すことがわかった花巻東の160キロ右腕・大谷

 ドジャースが今秋ドラフトの超目玉、岩手・花巻東の大谷翔平投手(3年)の獲得に動くことが22日、分かった。チームは新オーナーの下で国際部門のスカウティングを強化する方針を決定。先月末にキューバの有望株を獲得したのに続き、19日の岩手大会準決勝で高校生最速となる160キロを記録した大谷にターゲットを絞った。国内12球団がフルマークする逸材だが、メジャーを巻き込んだ争奪戦に発展する様相を呈してきた。

 メジャー有数の名門球団が大谷獲りに本腰を入れることになった。ドジャースは小島圭市極東担当スカウトが、大谷の高校1年時から登板したほぼ全試合を視察。今夏の岩手大会もネット裏の最前列から投球をチェックし、1試合ごとに詳細なリポートを送っている。

 同スカウトはスポニチ本紙の取材に応じ、大谷について「これまで何試合も見てきたが、見るたびにわくわくさせてくれる投手。あれだけの体があり手足が長く、それでいて筋肉が柔らかい」と高く評価している。

 大谷には国内だけでなく複数のメジャー球団が興味を示しているが、その中でも最も熱心なのがド軍だ。センバツ前の今年3月にはスカウト部門のトップであるローガン・ホワイトGM補佐が練習試合を視察するために異例の来日。自らの目で確かめている。

 09年には花巻東の先輩・菊池(現西武)をめぐり、日米20球団による争奪戦が繰り広げられたが、ド軍はその時も参戦している。大谷はその菊池を上回る逸材といわれる。新体制の下で常勝軍団づくりへ動き始めたド軍の視界に160キロ右腕は入っている。

 ▽過去の高校生をめぐる日米争奪戦 01年に日南学園・寺原(現オリックス)は日米10球団と面談したが、同年ドラフトでダイエーの1巡目指名を受けて入団。09年には花巻東・菊池(現西武)の獲得に日米20球団が乗り出した。結局、菊池は会見で涙を流し、日本の球団入りを表明。ドラフトでは6球団の競合の末、西武が交渉権を獲得した。

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