李大浩 リーグトップ46打点 足で稼いだ来日初内野安打

[ 2012年7月5日 06:00 ]

<オ・日>初回1死一、三塁、オリックス・李大浩が先制右犠飛を放つ

パ・リーグ オリックス5-1日本ハム

(7月4日 京セラD)
 自然体で打席に立った。初回、野中、後藤の連打で築いた1死一、三塁の好機。オリックス・李大浩はいとも簡単に右翼へ先制の犠飛を打ち上げた。

 「正直、外野フライを意識していた。最初(来日当初)は、こういう場面でヒットを狙いすぎてうまくいかなかったけれど、今は余裕が出てきて犠牲フライでいいと思っている」

 先制犠飛で今季45打点目。西武の中村と並んでいたが、一歩先んじ打点トップに躍り出た。

 主砲が口火を切れば2回は伊藤が中犠飛、3回には後藤が左犠飛と、3イニング連続犠牲フライで着々とリードを広げた。チームにとって1試合3犠飛は5月5日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来だが、3イニング連続となると92年7月28日の近鉄戦までさかのぼる。

 効果的な追加点で打線も上昇気流に乗った。5回1死三塁。野中が左前適時打を放つと、2死二塁からは李大浩が来日初となる内野安打を遊撃に放った。「打球が三遊間の深いところに飛んだから必死に走ったよ」。決して足が早くない主砲だが、この激走が“おまけ”を呼び込んだ。二塁走者の野中が判断よくホームに生還した。

 昨年12月の来日入団会見。助っ人は「チームの中心として100打点はやらないと」と宣言した。今季半分の72試合を終えて46打点。このペースなら目標はクリアできるはずだ。

 「李大浩の内野安打を初めて見たわ。あれ打点がついたんか。野中に感謝せんとあかんな」

 2試合連続の完勝に岡田監督の口も滑らか。「今まで悪すぎたけれど、徐々によくなってきた」と、ペナントレースの折り返し地点を迎え、ようやく確かな反撃ムードを感じてきたようだ。

 ≪20年ぶり3イニング連続犠飛≫オリックスが初回から3イニング連続で犠飛。チームの1試合3犠飛は今季5月5日の日本ハム戦(札幌D)以来だが、3イニング連続は92年7月28日の近鉄戦(藤井寺)7、8、9回以来20年ぶり。

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2012年7月5日のニュース