痛すぎる阪神 正捕手・藤井彰が今季3度目の離脱

[ 2012年7月5日 12:53 ]

<神・広>試合前の練習を終え、引き揚げる藤井彰

 右側胸部を負傷している阪神の藤井彰人捕手(36)の再離脱が4日、決定的となった。1日のヤクルト8回戦(神宮)の2回、本塁クロスプレーの際にバレンティンと交錯。自身のヒジで右脇腹を強打して途中退場した。診断結果は「右側胸部の打撲」。しかし、試合前練習では2日連続で打撃練習を回避。2試合連続でベンチスタートとなった。

 「出場できる状況?そうですね。違和感は?それは何とも言えない」

 言葉の歯切れは悪かった。

 2日からの松山遠征に帯同して回復を待ったが、無理だった。

 前日に続きこの夜もバッテリーミスが目立った。4回には岩田の暴投で失点。終盤まで接戦が続いた試合展開、8回の守備から2番手として守備に就いたのは今成だった。代打としても登場することなく、結果的に松山での広島2連戦は出場することなく終わった。

 コンディション不良を物語る欠場。試合後には吉田バッテリーコーチは厳しい表情で話した。

 「ちょっと厳しいね…。しんどいわな」

 2月以降は左脇腹、左頬骨骨折、右太もも裏の筋挫傷と度重なるアクシデントに見舞われてきた。その度に離脱と復帰を繰り返してきた。これでシーズン3度目の離脱となる。

 首脳陣は有事に備えて試合前の段階で2軍で調整を続けている岡崎の昇格を決断していた。チームの勝敗を左右する正捕手の離脱。状態次第ながら長期離脱となれば和田阪神にとって大ピンチとなる。

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2012年7月5日のニュース