ライアン社長断言 「5年後、ダルは先発の柱として活躍している」

[ 2012年4月11日 12:05 ]

<レンジャーズ・マリナーズ>スタンドで観戦するレンジャーズのライアン社長。ダルビッシュの活躍に太鼓判!!

ア・リーグ レンジャーズ11―5マリナーズ

(4月9日 アーリントン)
 通算5714奪三振の大リーグ記録を持つレンジャーズのノーラン・ライアン球団社長(65)が、スポーツニッポン新聞社の単独インタビューに応じた。

 <独占インタビュー(2)>

 ――手の大きさについて。あなたもダルビッシュも手は決して大きくないが、剛速球を投げる。

 「私もユウもメジャーでは大きくない部類だ。でも速球を投げることにはあまり関係がない。球の持ち方はそれぞれ違うし、彼は指先で握るタイプ。この前、握りを見せてもらったが、隙間をつくることなく手のひら奥までくっつけて握る私とは違う。彼はサンディ・コーファックス(ドジャースでサイ・ヤング賞3度、通算165勝)ら手の大きい投手と同じ持ち方をしていた。指先の感覚が優れているのだろう」

 ――左投げでのキャッチボールの効果をどう分析しているか。

 「このトレーニングをする選手を見たのは初めてだが凄く理にかなった練習」

 ――5、6年後のダルビッシュはどういう選手になっていると思うか。

 「先発の柱として活躍している。今年は環境への適応があるから過度な期待は公平じゃない」

 ――ダルビッシュの活躍は、今後の日米球界の発展にもつながる。

 「ユウがこのチームで活躍し、いい経験を積むことは日米の球界にとって大事。日本人投手の価値が上がり、今後メジャーを目指す投手には追い風にもなるだろう」

 ◆ノーラン・ライアン 1947年1月31日、米テキサス州生まれの65歳。65年ドラフト10巡目でメッツに入団。翌66年にメジャーデビュー、68年に初勝利。最速163キロの剛速球から「ライアン・エクスプレス(超特急)」の異名を取り、大リーグ記録の通算5714奪三振をマーク。エンゼルス、アストロズを経てレンジャーズ時代の93年に現役引退。99年に殿堂入り。08年2月にレ軍球団社長に就任した。通算成績は324勝292敗3セーブ、防御率3.19。右投げ右打ち。

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2012年4月11日のニュース