阪神 和田監督 日本一は「何年か後じゃなくて今年つくれるように」

[ 2012年1月1日 07:11 ]

【阪神・和田監督に聞く1】

 ―阪神はどう変わる?

 「技術的なことよりも意識。まずは若手に意識を変えてもらう。今のチームは若手の底上げが重要課題。下の代が力をつけて、ベテランがいる間にポジションを奪ってしまうくらいでいかないと。それと、生え抜きのレギュラーを、スターをつくりたい」

 ―就任時に「少しのスパイスを加えれば十分優勝争いできる」と語っていたが、具体的には?

 「意識を変えることだったり、補強をしたりもあるかもしれない。心も頭も入ってくる。力だけで勝負していたら、いつも力の強い方が勝つ」

 ―意識を強調するのは統一球の影響もある?

 「統一球になってなおさらそういう考えが強くなった。選手が個々の能力を遺憾なく発揮して、なんて言っていたらあのボールは攻略できない」

 ―ここ数シーズン、終盤の失速が課題だが?

 「年齢層が上がったことで、元気な時に休みを入れるということも考えなければいけない。ただ、休ませるなら休ませる時に、使う選手もつくっていかないと」

 ―金本らを脅かす若手が出てこないといけない?

 「(金本は)今の若手を見渡して、負けるやつはおらんと思っていると思う。打率の3分、4分を埋められるだけの存在感を持っている。カネが認めるような選手が生え抜きで出てきてほしい」

 ―今季の目標は?

 「去年も(ソフトバンクが日本一になった際)秋山監督の涙を見て、あそこにはすごい思いがあったと思う。苦しむことの方が多いだろうけど、あの一瞬のために頑張っているわけで。チーム全員で喜べる瞬間を、何年か後じゃなくて、今年つくれるようにやっていきたい」

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2012年1月1日のニュース