秋山監督“心中” 2戦連続背信でもストッパー馬原

[ 2011年11月15日 06:00 ]

救援失敗の続く馬原は元気のない様子

 ソフトバンク・馬原の守護神「続投」が決まった。「コナミ日本シリーズ2011」で第1、2戦で救援に失敗。2試合連続で敗戦投手となり、配置転換も検討されていた馬原だったが、14日に全体練習を行ったナゴヤドームで秋山監督、高山投手コーチと3者会談。第3戦以降も、ストッパーを務めることになった。

 「やることは変わりません。監督、コーチに聞いてください」。言葉少なに話した右腕だったが、その表情には闘志がみなぎっていた。

 第1戦は延長10回2死、小池に決勝ソロを浴びた。第2戦もまた延長10回2死一、二塁から森野に決勝の左前適時打を許した。同戦後、秋山監督は「(配置転換の)可能性はある」とファルケンボーグの抑え昇格を示唆。第3戦以降の起用法に注目が集まっていた。秋山監督は「使い方を見れば分かるんじゃない」と明言を避けたが、05年から7年間にわたって心身ともに重圧のかかる抑えを担ってきた馬原と「心中」する覚悟を決めたもようだ。

 05年のプレーオフ第2S第3戦。王手をかけたロッテの守護神・小林雅(現オリックス)が4点リードの9回に4失点し、延長サヨナラ負けした場面を目の当たりにした。「あれほどの投手もあんなことが起こるんだ」。野球に絶対はないと肝に銘じた。その小林雅は第5戦で胴上げ投手になった。馬原自身、やり返したい思いは誰より強い。得点差が開いた場合に「調整登板」する可能性はあるが、チームがリードし、最終回を迎えれば「馬原」の名がアナウンスされる。

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2011年11月15日のニュース