多村、細川弾!ソフトバンク敵地で雪辱 1勝2敗に

[ 2011年11月15日 21:16 ]

今シリーズ初勝利を挙げ、喜ぶ多村(右列先頭)らソフトバンクナイン

 プロ野球のコナミ日本シリーズ2011は15日、ナゴヤドームで第3戦を行い、ソフトバンクが中日を4―2で下して初勝利を挙げ、対戦成績を1勝2敗とした。1回2死一、二塁で松田の中前打で1点を先制。4回は多村の2ランで加点し、3―1の8回には細川がソロを放った。投げては摂津が7回1失点の好投を見せた。中日のネルソンは3失点し、打線は4安打に終わった。第4戦は16日午後6時半から、ナゴヤドームで行われる。

【試合結果】

 中日は約1カ月ぶりの実戦マウンドとなったネルソン、ソフトバンクは摂津が先発した。

 初回、ソフトバンクは1死から本多がストレートの四球で出塁し、内川は三ゴロも森野がボールを取り損ね出塁。今シリーズ初めて四番に座った小久保は空振り三振に倒れたが、5番“降格”の松田が意地の中前適時打を放ち先制した。さらに一、三塁の好機が続くも長谷川は空振りの三振で追加点ならず。

 その裏、中日は1死から井端が左前打で出塁するが、森野が三振、さらに井端も盗塁失敗でゲッツーとなってしまった。

 ソフトバンクは2回にも多村、細川の安打で無死一、二塁とするが摂津はバント失敗でダブルプレー。2死二塁となり、川崎も続けず。その裏、中日は3人で攻撃を終えた。

 3回にもソフトバンクは先頭の本多が中前打と盗塁でニ進したが、後続が絶たれた。中日はこの回の攻撃も3人で終了。摂津となかなか捉えられない。

 4回、ソフトバンクは先頭の長谷川が一塁強襲の安打で出塁。続く多村が、左翼へ2ランを放ち、今日本シリーズ3試合目で初の「2得点以上」をマークした。多村は「びっくりするほど良く飛んだ」と大喜びだった。

 5回、中日は和田がストレートの四球を選ぶが無得点。ここまで1安打に抑えられている。

 6回、ソフトバンクは多村、細川の連打で2死一、二塁とし、打者・川崎のところで中日はネルソンをあきらめ小林正をマウンドへ。中前へ抜けようという打球だったが、井端が好捕、好送球を見せた。

 その裏、中日は代打・野本が中前打で出塁し、荒木は左翼への二塁打で1死ニ、三塁として井端のニゴロ間に1点を返した。だが、森野はニゴロに倒れ1点のみ。

 7回から中日は今季で戦力外を通告されている河原がマウンドへ。ソフトバンクは小久保の安打などで2死一、二塁の好機も、得点には結び付けられなかった。その裏、中日も先頭のブランコの左前打と平田の四球で2死一、二塁とするが、追加点ならず。

 中日は8回から鈴木が登板。ソフトバンクは細川が左翼中段へ大きな一発を放ち、リードを3点差に広げた。摂津に代打が出たため、この回から金沢がマウンドに。だが、先頭の藤井はニゴロも、一塁の明石が捕球ミス。ボールが転々とする間に三塁まで進んだ。荒木は右犠飛を放ち再び2点差。井端がニ飛で2死としたところで、3番手・森福が登板、この日は不調の森野を抑えた。

 9回、ソフトバンクはこの日初めての3者凡退。その裏、マウンドにはファルケンボーグが上った。先頭のブランコは四球、だが和田は二ゴロ併殺、代打・小池は空振りの三振でゲームセット。ソフトバンクが敵地で初勝利を上げ、1勝2敗とした。

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