今オフは清武GM続投 ゆくゆく厳しい処分も…

[ 2011年11月15日 06:00 ]

 コーチ人事をめぐり、巨人・渡辺恒雄球団会長(85)を批判した清武英利球団代表兼GM(ゼネラルマネジャー、61)が14日、東京・大手町の球団事務所でGM業務を再開した。親会社のトップに反旗を翻した告発会見から4日目。「今のところ処置(処分)がないので、やることをやるだけ。滞っている2軍のコーチ人事から着手する」と話していた通り、粛々とGM業務を行った。

 この日午前には、野村克則2軍バッテリーコーチ、小関竜也2軍外野守備走塁コーチ、清水崇行2軍打撃コーチらと来季の契約を更改。さらに4日に就任が発表されながら、今回の騒動により、交渉が滞っていた阿波野秀幸2軍投手コーチも球団事務所を訪れ、サインを交わした。

 お家騒動は収束が見えない状況だが、2年連続でリーグ優勝を逃しただけに、「強い巨人をつくることが大事。補強もきちんとやらないと」と、編成部門の責任者として補強作業を凍結させるわけにはいかない。日本シリーズ終了後にはFA市場が動きだし、ソフトバンク・杉内、横浜・村田ら行使する可能性がある有力選手も含まれる。また、外国人選手もメジャー通算65本塁打のジェレミー・ハーミダ(パドレス)を既にリストアップしており、こちらも並行して進める必要がある。

 自身の処遇については、厳しい処分が下されることも予想されるが、現状では新体制で補強作業を進めることは困難。渡辺球団会長も「今後の対応は本人の反省次第であり、現時点では直ちに処分を求めるつもりはありません」としており、今オフの編成は清武GMが中心となる。「ねじれ現象」ともいえる体制でV奪回を狙うべく、来季の陣容づくりが進んでいく。

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2011年11月15日のニュース