内川封じてホークス打線分断 落合監督“あえてチェン”当たった

[ 2011年11月13日 09:06 ]

<ソ・中>11奪三振と好投した中日の先発・チェン

日本シリーズ第1戦 中日2―1ソフトバンク

(11月12日 ヤフーD)
 中日が延長戦を制して先勝した日本シリーズの第1戦を、スポニチ本紙評論家の東尾修氏(61)が分析。初戦をチェン先発で取った中日は、この1勝で今後の展開を優位に進められる。

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 最多勝のエース吉見ではなく、落合監督はあえてソフトバンク・和田にチェンをぶつけた。相手の稼ぎ頭に勝てれば今後の展開を優位に進めるし、初戦から流れにも乗れる。さらに機動力の中心となるのが川崎、本多ら左打者ということ、マークしてる内川対策は右打者の内角へ食い込む速い球を持っている左腕・チェンの方がベストという選択だ。

 今季右打者に打率・214、左打者に・255だったチェンは8回を投げて4安打11奪三振で1失点。中でも内川は遊ゴロ、一邪飛、二飛に仕留めた。内角の速い球を意識しているのを逆手に取って、ことごとく外角球で打ち取った。今季の対戦成績が6打数4安打と分の悪かった内川を封じ込めて打線を分断。次回登板にも生きる内容のある投球だった。次は中4日の第5戦か、中6日での第6戦。チェン先発で勝てた効果は大きい。

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2011年11月13日のニュース