斎藤、被災地に野球用具「子供たちの笑顔が一番の喜び」

[ 2011年11月13日 06:00 ]

宮城・石巻市で行われた復興イベントに参加し、少年野球チームに用具を贈呈するブルワーズ・斎藤(中央)

 ブルワーズからFAとなった斎藤隆投手(41)が12日、宮城県石巻市で行われた大リーグ選手会主催の東日本大震災復興イベントに参加した。

 地元の少年野球など計39チームにグラブやバット、ボールなどを贈呈。子供たちと一人一人とがっちり握手した斎藤は「こういう活動が大きな輪になり、子供たちの笑顔が取り戻せれば。笑顔が一番の喜び」と話した。

 斎藤は10日夜に生まれ故郷の仙台入り。前日には同市内の実家に戻り、甚大な被害を受けた若林区の荒浜地区や、津波で倒された祖父母の墓を見て回った。いまだに残る震災の爪痕に「どこに行っても適切な言葉が出なかった」という。

 今回の支援活動では、イチロー(マリナーズ)が地元の人々と触れ合う形を提案するなど、大リーグ選手会全員の思いが詰まっている。斎藤も2カ月前に今回のイベントの打診を受けると即、参加を決めた。「野球でできることは少ないが、野球でしかできないこともある」。FAとなった自身の契約交渉に進展はない。全ては代理人に任せ、自身は今後も仙台を中心としたイベント参加などに尽力する考えだ。

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2011年11月13日のニュース