“復活”マートン 連敗止めた!8号ソロ&好守連発

[ 2011年8月21日 06:00 ]

<横・神>5回1死、マートンは左本塁打を打つ

セ・リーグ 阪神5―3横浜

(8月20日 横浜)
 派手なガッツポーズはない。降りしきる雨に打たれながら、淡々とダイヤモンドを回る姿は安打製造機そのものだった。2試合ぶりに「1番・右翼」で先発復帰した阪神・マートンが、7月16日の横浜戦(横浜)以来、約1カ月ぶりの8号ソロ。興奮する虎党が見守る中、お立ち台に上がった助っ人は「これからもいい形でやっていきたい。タイガースファンハ、イチバン!」と吠えた。

 初回に2点を先制しながら、追加点を奪えないまま迎えた5回。3回に13打席ぶりの安打となる左前打を放ったマートンは、清水の初球139キロ速球を強振。打球は黄色に染まった中堅席に吸い込まれた。貴重な追加点に「最近、あまりいいプレーができていなかった。チームに貢献できて良かった」と話した。

 この試合前まで、8月は打率・136。明らかなボール球に手を出すなど不振にあえぐ中、18日の広島戦(京セラドーム)は先発を外された。雨天中止となった前日は、横浜スタジアムの室内練習場で入念に打ち込み。「(修正点は)秘密」と和田打撃コーチは明かさなかったが、先発落ちの荒療治を断行した真弓監督も「元気やったね」と安どの表情を浮かべた。

 守備でも初回に村田の大飛球をジャンピングキャッチするなど、好守を連発した。チームの連敗を3で止めたリードオフマンの完全復活が、5ゲーム差に詰めた首位ヤクルト追走の旗手となる。

 ▼阪神・ブラゼル(8回先頭で右中間へ通算100本塁打となる10号ソロ)打ててよかった。光栄なこと。統一球を打つのは難しいよ。本塁打より打点を稼ぎたい。

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2011年8月21日のニュース