ついに…イチロー、球宴連続出場「10」で途切れる

[ 2011年7月4日 06:00 ]

2日のパドレス戦の8回、ベンチで試合を見守るマリナーズのイチロー

 イチローが落選!大リーグは3日(日本時間4日未明)、7月12日(同13日)にアリゾナ州フェニックスで行われるオールスター戦の両リーグのメンバーを発表。注目のア・リーグでは、マリナーズのイチロー外野手(37)が選出されなかった。これでメジャーに移籍した01年から続いていた連続出場が10年で途切れた。

 真夏の祭典で今年はイチローの雄姿が、笑顔が見られない。この日、米TBSがテレビ番組内で両リーグの出場選手を発表。「見ている人の気持ちが動いてくれたらいい」という心構えで過去10年間、お祭り舞台に欠かせなかった男の名前は最後まで呼ばれなかった。

 イチローは01年のメジャーデビューから、一度も途切れることなく球宴に出場。昨季の時点での10年連続出場は、現役選手の中で最長だった。07年には大リーグ球宴史上初のランニング本塁打を放ち、日本人では初めてとなるMVPも獲得。すっかり常連となり、昨季の試合前会見では「そろそろ僕が誰と対戦したいと言うよりも、誰かに僕と対戦したいと言わせたいという感じですよね」とも話していた。

 過去10度のうち、9度がファン投票での選出。過去の実績からすれば選ばれても文句なしだ。しかし待ち受けていたのは厳しい現実だった。現在の打率・268はリーグ39位。長引く不調はファン投票に大きく影響を及ぼし、6月1日の第1回中間発表では外野手4位につけていたが、同28日の第5回中間発表では191万2062票で7位にまで後退。526万3840票で外野1位のバティスタ(ブルージェイズ)には300万票以上の差をつけられていた。

 選手間投票、監督推薦でも選ばれなかった、イチローのいない夏の祭典。昨年、節目の10年連続出場を終えた後には「オールスターはいつも特別ですね」と語っていたイチロー。シーズン200安打とともに続けていた名誉ある記録は、無念にも途切れた。

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2011年7月4日のニュース