マリナーズ「3ボール四球」で失点、敗戦…

[ 2011年7月4日 06:00 ]

パドレス戦の9回、遊ゴロで一塁へ駆け込むマリナーズのイチロー

インターリーグ マリナーズ0―1パドレス

(7月2日 シアトル)
 マリナーズが「3ボール四球」をきっかけに、泣くに泣けない黒星を喫した。5回1死で打席にはパドレスのメイビン。2ボール2ストライクから高めに浮いた7球目を悠然と見送ると、フルカウントのはずがなぜか一塁へ。球審はおろかマ軍バッテリーやベンチも気づかずプレー続行。その後2死二塁となり適時打が出て、マ軍はこの失点だけで0―1で敗れた。

 「何かおかしいと思ったが、誰も気づかなかった。自分のミス。こんな経験初めて」。試合後、エリク・ウェッジ監督は嘆いたが後の祭りだ。トム・ハリオン審判長は「大変申し訳ない。球審は3ボールと気づいていたようだが、スコアボードが違ったので自分が間違ったと思ったようだ」と釈明した。間の悪い不運な黒星。イチロー自身も4打数無安打で、今季8度目の2試合連続無安打に終わった。(浮田圭一郎通信員)

 ▼マ軍・フィスター(9回を投げきり、不運な1失点だけで敗戦投手)投げることに集中していたので(3ボールでの四球は)分からなかった。早く寝て忘れることにする。

 <吉村は4ボールから本塁打>日本でも、カウントを勘違いしたままプレーが継続されたケースは多い。87年10月18日の広島戦(後楽園)では、巨人・吉村(現巨人打撃コーチ)がカウント「2ストライク4ボール」となりながら審判らが勘違いし、続く8球目を左翼へ本塁打。78年7月20日の中日戦の巨人・柴田、85年9月26日の中日戦の阪神・掛布らは「3ボール」にもかかわらず四球で出塁したことがある。公認野球規則「九・○二(b)」の「注二」には、審判員が規則に反した裁定を下しても、アピールがなく、定められた期間が過ぎれば誤りに気づいても裁定は訂正されない、とある。

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2011年7月4日のニュース