松井3戦ぶり出場も4タコ…交流戦前に“正念場”

[ 2011年5月12日 06:00 ]

レンジャーズ戦で4打数無安打に終わったアスレチックス・松井

ア・リーグ アスレチックス2―7レンジャーズ

(5月10日 アーリントン)
 ゴジラが今季最初の正念場を迎えた。アスレチックスの松井秀喜外野手(36)は10日(日本時間11日)、3試合ぶりの出場となったレンジャーズ戦で4打数無安打。得意の元広島右腕コルビー・ルイス投手(31)を攻略できなかった。20日(同21日)には敵地のジャイアンツ戦で交流戦がスタート。今後8試合の結果次第では、指名打者制のないナ・リーグの本拠地試合で先発出場に黄信号がともってくる。
【試合結果】

 同じ光景が繰り返された。飛距離や飛んだコースは違えど、好球を仕留め損なった外野フライが4度。その度に、一塁に力なく走る松井がいた。

 「打ち損じですね。(レ軍投手陣は)外のコントロールが良かったですね」。先発のルイスからは、過去6度の対戦で全て安打しており、13打数6安打、2本塁打、5打点。故障以外では3年ぶりに2試合連続で欠場した翌日だけに、どうしても結果が欲しかったが、打率は・235に落ち込んだ。

 松井は20日からの交流戦に備え、この日から外野守備の練習を本格スタート。フリー打撃中にノックを受けた。外野守備担当のタイ・ウォーラー一塁コーチは「膝は全く問題ない。守備も心配していないし、しっかりと準備したい」と説明。しかし、左翼ウィリンハム、中堅クリスプ、右翼デヘススのレギュラー以外にも控えのジャクソンとスウィーニーが打撃好調。ボブ・ゲレン監督は「選択肢が多いのはいいこと」と話しており、不調の松井を無理に外野で起用する必要がなくなる。

 出番が減ることで、さらなる悪循環の恐れもある。松井自身は「気にならなかった。関係ない」と、試合間隔が空いたことによる打撃への影響については否定したが、9回もフェリスの速球に完全に差し込まれた。DH専任だったヤンキース時代の09年はジョー・ジラルディ監督の方針により、先発を外れたビジターの交流戦でも代打出場を欠かさず調子を維持していたが、今季は毎日試合に出られる保証はない。

 交流戦開幕までは残り8試合。ホワイトソックスの右腕フロイドら苦手投手との対戦も控えており、ここで結果を出さなければ「左翼・松井」は遠のくことになる。

 ▽松井の昨季エンゼルス時代の敵地交流戦 3カード(対カージナルス、ドジャース、カブス)9試合のうち5試合で左翼として先発出場し、1試合で代打出場(敬遠四球)。先発した5試合全てで安打を記録するなど、本塁打こそ0だったが19打数8安打、8打点と打ちまくった。

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2011年5月12日のニュース