過密日程ウエルカム マートン「30連戦OK」

[ 2011年5月12日 06:00 ]

雨天中止が決まり、笑顔でキャッチボールするマートン

 デキる助っ人は「30連戦」もOK――。阪神・マートンが、シーズン終盤に予想される過密日程にウエルカムの姿勢を見せた。広島戦は2日続けて雨天中止。中止は早くも今季4度目で、秋の戦いはハードになるばかりだ。だが、虎のヒットメーカーは嫌な顔をするどころか大歓迎だった。

 「アメリカでは14~15連戦は、ざらだったから。自分は試合をやり続けたいタイプ。30連戦だって構わない。だってプレーするために日本に来ているんだから」

 カブス在籍時の06年にはレギュラーとして144試合に出場。日本より多いシーズン162試合を戦う大リーグは休みが少なく、長期連戦も日常茶飯事だった。移動も過酷な厳しい環境下で実績を残してきただけに、マートンの言葉には確かな説得力があった。

 阪神が10連戦を超えたケースは、1993年10月9~18日の10日間で11試合が行われたのが最後だ。球団営業部によれば、ここまでの中止分は10月12日の最終戦(広島戦、ヤクルト戦各1試合は日程未発表)以降に組み込まれる見通しという。現日程では9月27日~10月2日が6連戦で、10月4~12日が9連戦。その合間の10月3日は使われないもようながら、13日に試合があれば18年ぶりの2ケタ連戦となる。

 その中で、優良助っ人の気概は何とも頼もしいばかりだ。「ゲームに出続けるためにベストの準備をするだけさ」。たとえ超がつく長期連戦を迎えても、マートンはラストスパートをかけて2011年を突っ走る。

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2011年5月12日のニュース