広州アジア大会で活躍中 ヤクルト6位指名スーパーの野菜売り場担当

[ 2010年11月17日 09:34 ]

スーパーで働きながら野球を続け、アジア大会に出場した川崎成晃(手前中央)

 広州アジア大会の野球は、18日の準決勝でプロ中心の布陣を組む台湾と戦う。16日の1次リーグ、モンゴル戦で5打数4安打4打点の活躍をしたのは、今秋のドラフト会議でヤクルトから6位指名を受けた川崎成晃外野手(24)。普段、スーパーの野菜売り場で汗を流す毎日を知る仲間が、メダルを心待ちにしている。

 所属する野球チーム「熊本ゴールデンラークス」の選手はみな、スーパー「鮮ど市場」(熊本市)で働く。毎朝午前7時に出勤。仕入れた商品を並べ、10時の開店から接客や伝票整理。昼にグラウンドに出発し、午後7時まで練習する。
 背番号と名前入りの制服を着て、植木店(熊本市)で川崎が主に担当したのは野菜の陳列。同僚の古閑育子さん(43)は「商品紹介のカードを書くのが上手。お客さんに声をかけられると、お辞儀をしてお礼をしています」。
 「野球人たる前に立派な社会人たれ」。徳丸哲史監督(37)はチーム結成以来6年間の方針を「人間力野球」と話す。「仕事ができるやつは選手としても一流。選手個人の能力は他のチームに劣るかもしれないが、まじめに仕事に取り組むからこそ、野球でも土壇場の力強さがある」
 千葉ロッテの香月良仁投手(26)もかつてこのチームに所属し、鮮ど市場の菊陽店(熊本県菊陽町)でコロッケを揚げていた。
 一方、主将の谷本尚也(27)は「接客の要点はお客さんをどれだけ満足させられるか。バッターは打席で相手にどれだけ恐れられるか。野球と仕事は同じ」と話す。
 川崎は広州入り後「チームの後輩が『おれもジャパンを目指したい』と思えるように頑張りたい」と話し、緊張感を楽しんでいる。

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