朴賛浩 野茂に並ぶ「123という数字が野球を続ける動機に」

[ 2010年9月17日 15:02 ]

12日のレッズ戦で勝ち投手となり、野茂英雄のアジア出身投手としての最多記録、123勝に並んだパイレーツの韓国人投手、朴賛浩

 パイレーツの韓国人投手、朴賛浩が12日のレッズ戦で勝ち投手となり、アジア出身の投手としてメジャー最多記録を持つ野茂英雄の123勝に並んだ。ドジャース時代には、野茂の同僚だった37歳のベテラン右腕は「引退して韓国に帰ろうかと思った時期もあったが、123という数字がメジャーで野球を続ける動機づけにもなった」と話した。

 漢陽大2年だった1994年、朴はドジャースと契約した。この年に韓国人初のメジャー昇格は果たしたものの、初勝利は96年になってからだった。トルネード投法を引っ提げて95年にデビューした野茂は、1年目に13勝。高校時代から野茂の存在を知っていたという朴は「実際に見て、精神力の強さに驚いた」と当時を振り返った。
 成長した朴は97年から5年連続で2けた勝利をマーク。しかし、レンジャーズ移籍後は右脚の故障などもあって成績は下降線をたどり、2006年に腸の病気を患ってからは「最も苦しい時期だった」という闘病と長いマイナー暮らしを経験。ただ「多くのものを学んだ時でもあった」と言う。
 昨年はフィリーズでワールドシリーズを経験し、4試合の救援登板で好投した。今季はヤンキースで開幕を迎え、8月にパイレーツに移籍。12日の救援勝利は移籍後初の勝ち星だった。野茂越えがいつになるかは分からないが、朴は「わたしが(野茂を)目標としたように、(アジア出身選手の)次の世代の目標になるだろう」と話した。(共同)

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2010年9月17日のニュース