松井秀 「情報生かして」カモの右腕から節目の一撃

[ 2010年9月17日 10:52 ]

20号本塁打を放ちチームメイトに祝福される松井秀

松井秀「落合さんからいろいろ影響を受けましたが…」 

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松井 エンゼルスからの契約オファーは望み薄

 【エンゼルス2―3インディアンス】小気味よく球を動かす先発右腕カルモナをエンゼルス打線が打ちあぐねて迎えた7回、松井秀が一発を見舞った。曲がり落ちる変化球をきれいに振り切った打球は右中間へ伸び、2年連続5度目の20号到達となった。
 この試合前までのカルモナとの対戦成績は8打数5安打。松井秀は1度でも対戦した投手の球の軌道や配球を鮮明に覚えており「頭の中をクリックしていけば出てくる」と言う。ただ、投手の体調や天気などで差異は生まれるだけに「打席に立つことで得られる以上の情報はない」。1打席目から情報を蓄積する作業が始まるという。
 1回2死二塁の第1打席は曲がり落ちる球を見逃し、三振の判定に面食らった様子を見せた。それでも「失敗しても成功しても情報を生かしていく」という言葉を実践できるのが、8月中旬から好調を保つゆえんだ。
 4回は、沈みながら外角に逃げる変化球をとらえ、打球は三塁手の左を抜けた。7回は追い込まれてからの一撃。冷たい夜風が吹く中、いつものように表情を変えずにダイヤモンドを回った。(共同)

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2010年9月17日のニュース