久保粘りの13勝目 でも「内容は加賀くんに負けてます」

[ 2010年9月17日 07:50 ]

 【阪神2―1横浜】打線が打てないのなら、オレがカバーする。緊迫の投手戦で、阪神・久保が先発としての役割をしっかり果たした。我慢の末に手にした今季13勝目。それでも勝利の余韻に浸ることなく、試合後は淡々と言葉をつないだ。

 「相手の打ち損じがあったり、内容は加賀くんに負けてます。粘れたのが良かったです」

 ストレートは140キロ台中盤だったが、序盤から安定感は抜群だった。5回まで1安打無失点。5回終了後には23分間の中断もあったが、ペースを崩されることは一切なかった。

 「打たれたのは仕方ない。切り替えないと」

 勝敗の分岐点は7回にあった。先頭・ハーパーに右越え先制ソロを許すと、続く村田にもレフトオーバーの単打。ずるずるいきかねない展開だったが、スレッジを併殺に仕留めた。なおも2死一、二塁とされたが、最後は橋本を投ゴロ。そんな粘りに打線が奮起し、直後の8回に逆転に成功した。「うちのエース。勝てたのは大きい。(本塁打の後)よく踏ん張ってくれた」。7回5安打1失点の投球に、女房役の城島も最敬礼で称えた。

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2010年9月17日のニュース