阪神“迷采配”で2位浮上 どうして?「代打の神様」が“守備固め”

[ 2010年9月17日 06:00 ]

<横・神>9回2死一塁、守備固めでライトに入った桧山は下園の打球をキャッチ

 【阪神2-1横浜】横浜の最後の打者、下園の右飛を捕球したのは、昨年9月12日の横浜戦(甲子園)以来の守備に就いていた桧山だった。

 「あの状況はどう見たっていかなきゃいけない。守りながら(阪神ファンの)“あと1球コール”を聞けたのは良かったよ」。41歳のベテランはそう振り返ったが、言外に戸惑いを隠せなかった。

 緊急布陣。それを演出したのは他ならぬ真弓監督自身だった。逆転に成功した直後の8回に守備固めとして中堅に浅井を起用したが、9回の攻撃で先頭だった浅井に代打・金本を送る。この時点で残る野手は桧山1人。右肩に再び不調を訴えて先発落ちしている金本を外野に就かせることができないため、9回に「代打の神様」の桧山を3年ぶりに守備だけで起用せざるを得なくなった。

 そもそも、8回の攻撃で四球で出塁した5番一塁のブラゼルに代走上本を起用。この打順に8回裏から投手・久保田を、9番久保のところに一塁・関本を入れた。関本を5番、久保田を9番に入れ、久保田の打順で金本を起用するのが自然な形で、不可解さが残った。

 2位に再浮上し、18日からは逆転優勝に向けて最大のヤマ場となる巨人、中日6連戦を迎える。指揮官は「物凄く大事になってくる。一試合一試合、何とか勝ちたい」。一戦必勝の覚悟とともに、そのタクトが今以上に注目される。

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2010年9月17日のニュース