オビちゃん“1発”快投!昇格即、今季初勝利

[ 2010年4月26日 06:00 ]

4回、オビスポは左越えソロを放ちラミレスとスタンドを指差す

 【巨人8-2広島】ダイヤモンドを回る巨人・オビスポは右腕を思い切り突き上げた。4回、来日初の1号ソロは、球団では99年ガルベス以来の外国人投手としての本塁打。お立ち台では舌も滑らかだった。

 「投球?それよりもホームランが一番良かった。目標本数?バッターじゃないから投球に集中させてください」
 4回1死。初球を思い切り空振りした直後の2球目だった。外角スライダーに腕をいっぱいに伸ばし左翼席に運んだ。「(レッドソックス傘下のマイナーに所属した)02年に野手をしていた時以来」という一発。04年に投手に転向するまでは遊撃手としてプレーしていた打撃力を見せつけた。
 本職でも踏ん張った。2回に坂本の失策から3連打を許し2点を奪われたが、後続を断ってピンチを脱出。3回以降は連打を許さなかった。「坂本が“ごめん”と謝ってきたので、気にするなと言った」。今季初登板で初勝利をマークした。
 昨季は6勝を挙げたが、今季は宮崎キャンプで左足首を捻挫して出遅れ。2軍でも2敗するなど本調子ではなかった。だが「いつか1軍に戻るという前向きな気持ちを忘れずにやってきた」。この日は昨オフに結婚し、3月から川崎市内で同居し始めたアナイリス夫人を東京ドームに招待。新妻の前で変化球を主体に打たせて取る投球を展開。三振は0でも7回を2失点にまとめた。
 「戻ってきたという感じ。(先発の座を)しっかり守ってほしい」と原監督。チームは内海が疲労で2軍落ちと先発陣が苦しいが、今季初の5連勝で貯金も最多の9。2位とのゲーム差も今季最大の3・5に開いた。27日からは9連戦。助っ人右腕は「内海は欠かせない存在だけど、戻ってくるまでみんなでカバーしたい」と胸を張った。

 <ガルベス以来>投手のオビスポ(巨)が4回に来日初本塁打を含む2安打。投げては7回2失点で今季初勝利を挙げた。巨人投手の本塁打は04年8月17日ヤクルト戦の工藤(現西武)以来。外国人投手では99年8月27日広島戦でガルベスが本塁打を放ち勝利投手となって以来、11年ぶり4人目となった(2リーグ制以降)。なおオビスポはこの日が今季初登板。シーズン初登板試合で本塁打は、77年4月3日中日戦のライト以来33年ぶりだ。

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2010年4月26日のニュース