おかわり不敗弾!「左投手の外角」は大好物!!

[ 2010年4月26日 06:00 ]

6回1死一塁、中村は左越えに先制の2ランを放つ

 【西武3-1オリックス】「困ったら外」は西武・中村には通用しない。6回1死一塁。中村は初対戦の左腕・伊原の1ストライク3ボールからの5球目、外角137キロの直球をライナーで左翼席中段へ運んだ。6試合ぶりの6号決勝2ラン。今季、中村が本塁打した試合はこれで6戦全勝だ。

 打率・219も、左投手には・333の高打率だ。6本塁打のうち4本が左腕から。「たまたまですよ。終わってみれば、そんなに打っていないと思います」と受け流すが、偶然とは言えない現象が起こっている。左投手からの本塁打は、昨年は48本中10本、08年も46本中12本。過去2年のタイトルは、右投手を打ち込んで獲得してきた。
 「全球本塁打を狙う」のが基本的な打撃スタンスだ。球種やコースに関係なく、打てそうな球はすべてフルスイングする。バッテリーからすれば、長距離打者に対して、不利なカウントから内角でカウントを取るには勇気がいる。必然的にカウントが悪い場面では変化球や外角球の配球が増える。今季左投手から放った安打は11本。そのうち6本が外角球。本塁打は4本中3本が外角球で、カウントはすべて打者有利となっている。
 中村は「(状態は)あんまり良くない」と分析するが、長距離砲としての格と、全球フルスイングのスタイルが、左投手に「困ったら外」の状況をつくらせている。

続きを表示

2010年4月26日のニュース