“消化不良”の松井秀 素っ気なく「関心がない」

[ 2010年4月26日 11:04 ]

ヤンキース戦の8回、打撃コーチから手ほどきを受けるエンゼルス・松井秀(右)

 【エンゼルス8―4ヤンキース】強い当たりを最後まで打てなかった。とりわけ7回は、内角球を見送ろうと振り掛けたバットを止めた。しかし「当たっちゃいましたね」。4打数無安打に終わった松井秀のメジャー通算1000安打はあと1本のまま。「全部打ち損じ」と言った顔に消化不良の感が出た。

 前回対戦に続いてバスケスを仕留められなかった。初球を打って出た2回は詰まって右飛、4回は曲がり落ちる変化球をとらえきれず中飛。そこから後続の打者が畳み掛け、逆転に結び付けたのが救いにはなった。
 開幕から4番で出続けている。昨季はありえなかった。この日は午前10時すぎに球場入りし「疲れは多少はある」と認めた後「いい刺激になっている」と笑った。「打撃は試行錯誤の連続。試合でしか計れないことがある」。打席で打撃を研ぎ澄ましてきた、かつての日々を取り戻した喜びがある。
 チームは10勝10敗の五分に戻した。4番として「任されているという責任感がある」と前を向く松井秀は1000安打も、残り3の日米通算1500打点にも「積み重ねてきた数字に関心がない」と素っ気ない。価値を置くのは勝利への貢献しかない。(共同)

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2010年4月26日のニュース