不安あり 松井秀 左ひざは順調だったが…

[ 2010年4月4日 11:38 ]

ドジャース戦の1回、空振り三振に倒れるエンゼルス・松井秀。投手ビリンズリ

 エンゼルスの松井秀は3日、ドジャース戦に「4番・指名打者」で出場し、1打数無安打1四球。ドジャースの黒田は4番手で4回を投げ、1安打無失点と好投した。2人の対戦はなく、試合はエンゼルスが6―4で勝った。

 大リーグ8年目のシーズンに挑む松井秀がオープン戦を終えた。「ある程度の準備はできたと思う」と納得顔で繰り返したのは、キャンプの主眼に置いたのが古傷の回復だったから。「左ひざが順調だったことが一番の満足」とうなずいた。
 新天地で取り巻く環境は変わったが、自分のペースを守り通した。近年、ひざの腫れと痛みに悩まされただけに、過度の負担がかかる手前で自重した。ただ、体の手入れに力を注いだ分、打撃面でシーズンに持ち越した課題は少なくない。
 打率2割6分1厘、1本塁打、9打点。19試合に出場したうち18戦で4番を任されたが、物足りない数字が並んだ。「今の自分の打撃の状態をちゃんと反映しているような結果になっている」と受け止めた。
 一回に出場5試合連続の三振。力みがあり、本来の鋭さと間合いを取り戻せていない。ソーシア監督はツインズとの開幕戦に「4番・指名打者」で起用すると明らかにした。松井秀は中軸の重責を「日々、調整となる。状態を上げれば数字は自然と上がっていくでしょうから」と焦らず果たす構えでいる。(共同)

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2010年4月4日のニュース