川本 代打逆転サヨナラ2ラン!がっちり堅首

[ 2010年4月4日 06:00 ]

<ヤ・横>9回、左越えにサヨナラ本塁打を放った川本はデントナ(中央奥)にクーラーボックスの氷をかけられる

 【ヤクルト13-12横浜】最後は伏兵が決めた。ヤクルトは横浜戦の9回、1点を追う2死三塁で代打の川本良平捕手(27)が左翼へ逆転サヨナラ2ラン。劇的な一発で両軍合わせて38安打の乱打戦を13―12で制した。

【試合結果


 代打逆転サヨナラ弾はチームでは40年ぶり。これで開幕から3カード連続勝ち越しで、首位の座もガッチリとキープした。ワクワクドキドキの神宮劇場。東京は桜が満開だが、一足先にツバメの季節が到来だ。

 打った川本も、ネクストバッターズサークルにいた青木も、打った瞬間に両手を上げて万歳だ。二転三転どころか、リードが5度も入れ替わる超乱打戦。ピリオドを打ったのは伏兵のバットだった。9回2死三塁。山口の155キロ直球を思い切り振り抜くと、打球は左翼スタンドへ。チームでは実に40年ぶりの代打逆転サヨナラ弾。ヘルメットを放り投げてホームインした川本には、ナインに氷までかけられる手荒い祝福が待っていた。童顔の27歳。まん丸い顔は興奮で真っ赤だ。

 「初めてのことなんで気持ちいいです。中途半端な打撃だけはしたくなかったし、思い切って打とうと決めてました」

 「まだ家族には連絡していませんが、きっと喜んでくれていると思います」。昨年9月29日には長女が誕生したばかり。帰りはすっかりパパの顔。車に乗り込む川本の表情は、何とも誇らしげだった。

 ≪代打逆転サヨナラ本塁打は40年ぶり≫川本(ヤ)が代打逆転サヨナラ2ラン。ヤクルトの代打サヨナラ本塁打は95年4月20日巨人戦で広永が放って以来15年ぶり。逆転となると70年6月3日広島戦の加藤以来40年ぶり4人目だ。この日は13-12で決着。2ケタ得点の1点差試合で逆転サヨナラ本塁打は05年8月2日巨人戦の石原(広=13-12)以来7人目だが、代打では川本が初めてだ。なおこの日はセ・パ6試合で14本塁打が飛び出しプロ野球創設以来の通算本塁打は8万9995本。記念の9万号にあと5本に迫った。

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2010年4月4日のニュース