“KOコンビで”オリをKO!ロッテ単独首位浮上

[ 2010年4月4日 06:00 ]

<オ・ロ>4回、大松が右越えに逆転2ランホームランを放ち金泰均(右)とハイタッチ

 【ロッテ10-4オリックス】ロッテは14安打10得点の猛打で、オリックスを完膚(ぷ)なきまでに叩きのめした。オリックスを破り、単独首位に浮上させた立役者は初のアベックアーチを放った4番・金泰均、5番・大松のKOコンビだった。

 「僕ら2人が打点を稼がないといけない。お互い切磋琢磨(せっさたくま)してます」と大松。2点を追う4回1死二塁から金泰均が左翼線二塁打で1点返すと、大松が右越え逆転2号2ラン。KOパワーが打線に乗り移り、一気に7点を奪って金子をKOした。7回にも井口、金泰均、大松のクリーンアップによる3連打で加点すると、9回に金泰均が2戦連続となる2号ソロを右中間に運びトドメを刺した。大松は3安打3打点、金泰均も4安打2打点の大暴れだ。

 2人は27歳の同い年で良きライバル。「テギュン」「マツ」と呼び合い、大松はチームの昭和57年会に金泰均を招き入れ、石垣島キャンプから食事に出掛けるなど行動をともにする機会が多い。遠征先ではロッカーも隣同士。大松が対戦投手の特徴を伝えたりしてサポート役を務めている。その一方で昨季4番を務めたプライドもある。今季は体が突っ込む悪癖を直し、打率・318と今までにない安定感がある。4番の座は譲ったが「そういう気持ちは常に持っている」と虎視たんたんと4番復帰も狙っている。西村監督も「相乗効果というか、いい刺激をし合っている」と喜んだ。

 金泰均は言った。「単独首位に立てたのは監督、コーチ、選手が一体になってるから。ロッテのいい雰囲気の中に僕も入れて満足してるよ」。2007年7月5日以来の単独首位。KOコンビのアベックアーチで対戦投手をどれだけKOできるかが5年ぶりのリーグ奪回のカギを握っている。

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2010年4月4日のニュース