ブラウン新監督 チーム成熟の先導役に

[ 2009年11月2日 16:56 ]

楽天、元広島のブラウン氏と新監督就任で合意

楽天に新コーチ7人、礒部は2軍育成コーチに

 監督交代について、楽天の島田オーナーは「未熟なチームには圧倒的な存在感が必要だった。今後は選手と同じ視点で考える指導者を」と説明した。野村監督という強い個性の下でクライマックスシリーズ(CS)初出場を果たしたチームを、より成熟した集団へ。その先導役を、球団初の外国人監督となる46歳のブラウン氏に委ねた。
 人選の根拠に挙げたのは育成手腕。広島では前田健、斉藤ら若手投手や、俊足好打の天谷らが頭角を現した。補強費が乏しい楽天でも、次々と若手が台頭する環境を整えることは重要になる。
 ただ、広島での4年間はすべてBクラス。能力を評価した、という説明に終始するのは無理がある。ある球団幹部は「合理的な思考をするタイプ。その点は三木谷会長にも受けがいい」。円滑に仕事を進められるパートナーを選んだという印象も受ける。
 島田オーナーは「恒常的にAクラスに入れるチームづくりを」と期待感を語った。今季の躍進に熱狂したファンの見方も、CS進出は今までの「目標」から「ノルマ」に変わるだろう。新監督は広島時代を上回る、好成績を求める声の重圧にさらされることになる。

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2009年11月2日のニュース