元阪神の中込氏 八百長事件で台湾検察から聴取

[ 2009年11月2日 21:39 ]

台湾の検察当局に事情聴取された中込伸氏

 台湾プロ野球リーグの八百長事件について台湾の検察当局は2日、プロ野球元阪神投手で、台湾の兄弟の監督を務めていた中込伸氏を事情聴取した。同氏は球団から事件の責任を問われて解雇され、台北郊外の空港から日本に向けて出発しようとしたところ、当局に連行された。当局は事件に関与していた疑いが強いとして、出境禁止処分にしていた。

 中込氏は空港で地元テレビに「びっくりしている。これから聴取を受ける」と話し、当局者とともに警察車両に乗り込んだ。中込氏は事件関与を否認しているが、同氏が監督だった兄弟では多くの選手が事件に関与していたと報じられている。

 台湾プロ野球を舞台にした八百長事件については、選手5人が関与を認めており、当局はさらに捜査を進める方針。台湾社会では今年設立20年を迎えたプロ野球リーグの存続を不安視する声が高まっている。リーグ関係者は事件捜査が一段落してから、今後について協議することを決めた。

 台湾プロ野球では、これまでにも暴力団絡みの八百長事件が発覚しており、昨年は球団が解散する事態となっている。(共同)

続きを表示

2009年11月2日のニュース