明大3季ぶりV!野村「優勝は優勝です」

[ 2009年11月2日 06:00 ]

早大が慶大に破れ優勝した明大ナインは、善波監督を胴上げする

 東京六大学野球最終週最終日は1日、神宮球場で早慶戦の2回戦が行われ、慶大が11安打7得点の猛攻で早大に連勝。この結果、勝ち点4の明大が3季ぶり33度目の優勝を飾った。

 待ちわびた瞬間は神宮球場の細い通路で迎えた。エース野村は「待ってでも、勝って決めても優勝は優勝です。六大学で一番なんです」と喜びを爆発させた。
 7試合で3勝2敗。エースとしては物足りない数字だった。リーグ戦期間中に新型インフルエンザに約30人が相次ぎ感染し、野村も5日間寝込んだ。10月18日の慶大2回戦で復帰すると、管理栄養士に体力回復のためのメニューを作ってもらうなどして急場をしのいだ。同27日の法大3回戦では7回2失点で勝ち点を奪い、3季ぶりVへ望みをつないだ。
 「やっといい報告ができます」。野球を教えてくれた祖父・康孝さんは、野村が小学校低学年のときに64歳で他界。広陵時代の07年夏の甲子園決勝の佐賀北戦では満塁弾を浴びて優勝を逃した。だからこそ野村は「強い大学でエースになってじいちゃんに優勝報告をする」と心に誓っていた。
 閉会式後に胴上げされた善波監督は「六大学を制した誇りを持ちたい」と会心の表情。明治神宮大会で13年ぶりの頂点へ向け野村は「優勝できるように頑張る」とフル回転を誓った。

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2009年11月2日のニュース