絶対の守護神崩れ…追い詰められたフィリーズ

[ 2009年11月2日 17:07 ]

 【フィリーズ4―7ヤンキース】勝ち越されては、追い付いた。だが、4―4の9回、フィリーズは抑えのリッジが2死から崩れた。デーモンに9球目を打たれると、次打者に敷いたシフトのすきを突かれて一塁から一気に三塁まで盗塁を許す。結局この回3失点。痛恨のシリーズ3敗目を喫した。

 昨季、リッジは一度も救援失敗がない完ぺきな守護神だった。ワールドシリーズ優勝も、自分の投球で締めた。それが今季は制球に苦しみ、セーブ機会で10度以上失敗。マニエル監督の強固な信頼で抑えにとどまったが、チーム最大の懸案を露呈してしまった。
 サヨナラ勝ちの望みを断ちきる乱調ぶりに、マニエル監督は「最初はよかったのに…」と言葉も少なく沈痛な表情。当のリッジも「役目を果たせず悔しい」とうつむいた。1勝3敗からの逆転優勝は過去20年以上なく、歴代6度しか記録されていない。緊迫感のある接戦を自滅で落とし、前年王者フィリーズががけっぷちに追い詰められた。(共同)

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2009年11月2日のニュース