敵地2連勝呼んだ!デーモン、好判断でがら空きの三塁に

[ 2009年11月2日 16:29 ]

松井秀、代打で遊飛も…ヤ軍がWシリーズ制覇に王手

 【ヤンキース7―4フィリーズ】ヤンキースは土壇場でベテランの経験が光った。同点に追いつかれた直後の9回2死。安打で出たデーモンが次打者テシェイラの初球に二塁へ。低めのスライダーを捕球した捕手ルイスは座ったまま二塁へ送球したが、デーモンは滑り込み、セーフとなった。
 この時、左打席に入った強打のテシェイラに対し、フィリーズの内野陣は極端な右寄りのシフトだった。二塁で送球を受けたのは三塁手。デーモンは三塁ベースが空いているのを逃さなかった。三塁を陥れ、「テシェイラのときにずっと考えていたプレーなんだ」。
 テシェイラは死球で2死一、三塁。抑えのリッジは武器の低めに落ちるスライダーを使いにくくなった。ロドリゲスは2球続いた速球を左へ二塁打し、勝ち越し点が入った。前日の反撃の2ランに続く殊勲打に、ロドリゲスは「デーモンが最高のおぜん立てをしてくれた」とたたえた。
 ジラルディ監督は、デーモンの盗塁はノーサインだったとし、「素晴らしい本能的なプレーだった」。ヤンキースは2度、同点に追いつかれながら直後に突き放した。選手が勝負どころで真価を発揮し、敵地で2連勝。9年ぶりの頂点へ王手をかけた。(共同)

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2009年11月2日のニュース