日本一奪回へ森本を２番・中堅で起用

糸井（右）とともにマウンドで投球練習する森本

　３年ぶりの日本一奪回へ、日本ハム・梨田監督が敵地・東京ドームでの第３～５戦で森本を２番・中堅で起用する方針を固めた。

　今季のセ・リーグ本拠地の交流戦では右翼・稲葉、中堅・糸井、左翼・スレッジの布陣で臨んでいたが、指揮官は「今の状態ならば稀哲（ひちょり）の方がいい」。今季は中堅でレギュラーに抜てきした糸井がシーズン終盤に左ひざに自打球を当てた影響でＣＳでは１４打数２安打、打率・１４３と低迷。一方の森本は１５打数７安打、打率・４６７。この日、札幌ドームで行われたシート打撃でも森本はスウィーニーから２本の中前打を放って２打数２安打。０６年に日本一の経験があり、勢いが勝負を分ける短期決戦にはもってこいの男だ。「まずは札幌で２試合に集中するけれど、東京ドームで使ってもらえるような活躍をしたい」。４年ぶりに規定打席に達しなかった森本にとってはこれ以上ない雪辱舞台となる。