不完全燃焼で終えた松坂…“借り”は来季に返す

[ 2009年10月13日 14:52 ]

レッドソックスは地区シリーズでエンゼルスに3連敗、引き揚げる松坂。プレーオフでは初めて登板の機会なく終わる

 不完全燃焼でオフを迎える。米大リーグ、レッドソックスの松坂大輔投手は、エンゼルスとの地区シリーズでチームが3連敗し、プレーオフで登板することなく今季のプレーを終えた。

 慣れない救援での待機。アナハイムでの第1、2戦は予想もしなかった寒さに震え「肩をつくるのが中継ぎの人よりも時間がかかるし、体を冷やさないようにした」。ブルペンでキャッチボールをして備えた。連敗で本拠地に戻った11日の第3戦は2回と6回にウオーミングアップ。だが、出番が回ってくる展開にはほど遠く、トレーナーを羽織ったままだった。
 2度目の故障者リスト入りをした6月下旬から約3カ月間は「プレーオフに向けてトレーニングする」と大舞台を目標にした。9月に復帰し、4試合で6失点、3勝1敗と好投。だが、首脳陣は早くから地区シリーズの「先発」から松坂を外していたようだ。
 12日に記者会見したエプスタイン・ゼネラルマネジャーは松坂について「オフは体幹と肩をしっかり強化して、来季200イニング以上投げられる体をつくってもらう。これは必要条件だ」と厳しい言葉を贈った。巻き返しの機会さえ十分に与えられなかった今季の借りは、来季返すしかない。(共同)

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2009年10月13日のニュース