佑ちゃん 4失点KOも逆転勝利に感謝しきり

[ 2009年10月13日 06:00 ]

1回、立大・前田雄を三振に仕留める斎藤佑樹

 【早大6-4立大】東京六大学野球リーグ第5週第3日は12日、神宮球場で3回戦1試合が行われた。早大は先発の斎藤佑樹投手(3年)が4回4失点で降板したが、杉山翔大捕手(1年)の逆転打など、中盤打線が爆発して6―4で立大に逆転勝ち。立大はドラフト候補腕の戸村健次投手(4年)が3連投も力尽きた。早大は勝ち点3として単独首位に躍り出た。

【試合結果


 26勝目を狙った早大先発の斎藤は、4回7安打4失点でKO。試合後は「情けない。マウンドで何が悪いのか考えてしまった」と厳しい表情で反省しきりだった。低めの変化球に手を出してこない立大打線に苦戦。初回はこの日最速144キロの直球を狙われて2失点。3回2死三塁からはツーシームも左前に運ばれた。それでも降板後の5回、1年生捕手の杉山が逆転中前打して今季初黒星が消える幸運に「黒星がつくより気持ち的に楽」と打線に感謝しきりだ。

 2回にこの試合2個目の三振を奪い、リーグ通算250奪三振も達成。44試合で252奪三振はリーグ2位の443奪三振を記録した法大・江川の254奪三振とほぼ同ペース。それでも「大事な試合なのでどうしても勝ちたい」と個人記録より、優勝を占う次週の大一番へ気持ちを入れ替えていた。

 <立大 戸村3戦連続先発も実らず>エース戸村が今カード3戦連続先発したが、前日143球投げた疲労からか4点リードの5回途中に突如崩れた。4本の長短打に2四球で5失点降板。04年春以来となる早大戦勝ち点を逃したドラフト候補右腕は「疲れていないといえばうそになる。起用してくれた監督に申し訳ない」。それでも今季の好投で評価は上昇中。西武・鈴木編成部長は「春より変化球がいい。上背もあるし面白い存在」と話していた。

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2009年10月13日のニュース