ノムさん 古田氏に次期監督“公開打診”

[ 2009年2月14日 06:00 ]

ブルペンで田中のボールを受ける古田敦也氏(右)。後方左は野村監督

 楽天・野村監督が、テレビ番組の収録のため沖縄・久米島キャンプを訪問したヤクルト監督時代の愛弟子で、前ヤクルト監督の古田敦也氏(43=野球解説者)に次期監督就任を“公開打診”した。「お前、オレの後、狙っているらしいな。島田(球団オーナー兼)社長と飯食ってるという噂あるぞ。いいじゃない次やれば」

 ブルペン横で専用カートに乗った野村監督に古田氏が駆け寄ると、際どく切り出した。テレビカメラに囲まれながらの“要請”に古田氏は「(野村監督が)来年もいらっしゃると思いますよ。はっきり否定しますが、狙っていないしオファーもない。噂の主は監督でしょう?」と苦笑い。それでも期待に応え、ブルペンで一場、田中の投球を受け、捕手陣には約40分の「古田教室」を開催。指導力を発揮した。

 野村監督は4日の久米島町主催の歓迎会で「優勝して球団を困らせたい」と発言するなど契約延長への意欲は強い。だが「プレーイングマネジャーは難しい。もう一度という心境は分かる。監督1本でな」とヤクルト兼任監督時代に苦しんだ愛弟子へ“親心”を見せた。

 野村監督の目前での捕手役に「(ヤクルト時代を)思い出しますよ。新鮮だった。のどかな風景もユマに似ているし」と古田氏。師弟コンビの笑顔と対照的だったのは、米田球団代表の「現状ではそういう構想はないんですが…。決めるのは球団ですから」という困惑顔だった。

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2009年2月14日のニュース