飯原、ホームランよりアウトの方が「良かった」

[ 2009年2月14日 07:02 ]

 ヤクルト・飯原誉士外野手(25)が13日、沖縄・浦添で行われた紅白戦でチーム1号をかっ飛ばした。2点リードの8回2死一塁。1軍昇格をアピールしたい4番手・萩原の147キロを右翼ポール際へ放り込んだ。

 「ホームランはたまたまです。それより、1打席目(左翼への大飛球)の方が良かった」。
 走攻守のバランスが売りの飯原だが今年は打撃の向上が一番の目標。「グリップの位置を高くして力強く振っていけるようにしています。飛距離というよりは、強い打球、鋭い打球を意識して」。昨年は引退した鈴木健氏の背番号「9」を譲り受け、巨人へ移籍したラミレスの定位置だった左翼で開幕を迎えた。西武から移籍してきた福地との争いに一時は敗れたが、青木が北京五輪で不在中に復調して左翼の定位置をゲット。打率は3割に届かなかったが、135試合で打率・291、28盗塁と上々の成績を残した。
 06年の入団時は74キロだった体重は今や89キロ。線の細かった体は1年間を戦い抜く力をつけるため1日5、6回に分けて食事を摂取。3年間で15キロの増量に成功した。それでも盗塁数は年々増えており、スピードにかげりはない。今季は5番定着が期待される飯原は「打順に沿った役割を果たして、昨年以上の成績を残したい」と躍進を誓った。

続きを表示

野球の2009年2月14日のニュース