田沢5安打完封!新日石2回戦へ/日本選手権

[ 2008年11月17日 18:50 ]

<三菱重工神戸―新日本石油ENEOS>7回のピンチを三振で切り抜けガッツポーズする新日本石油ENEOSの田沢

 第35回社会人野球日本選手権第5日は17日、京セラドーム大阪で1回戦3試合を行い、都市対抗大会優勝の新日本石油ENEOS(神奈川)と日立製作所(茨城)東邦ガス(愛知)が2回戦に進出した。新日本石油ENEOSは米大リーグ挑戦を表明した田沢が三菱重工神戸(兵庫)を5安打で完封し、4―0で快勝した。日立製作所は延長13回、4―3で七十七銀行(宮城)にサヨナラ勝ち。東邦ガスは藤江が8回を2安打無失点に抑える好投で、沖縄電力(沖縄)を5―3で下した。

 米大リーグ挑戦を表明してから初の大会で、百点満点の投球を見せた。新日本石油ENEOSの田沢はスタンドからスカウトの熱視線を浴びる中、散発の5安打完封。「大リーグのスカウトはそんなに意識しなかった。勝てて良かった」と笑顔で話した。
 走者がいなくてもセットポジションの投球フォームからはあまり迫力は感じない。最速151キロをマークした直球も空振りは少なく、三振は4つにとどまった。一方で、グシャリと鈍い音を残して折れたバットは3本。この男の真価は圧倒的な球威だ。走者を出しても詰まった当たりで三つの併殺打を取り、三塁すら踏ませなかった。「このチームでみんなとやるのは最後。一戦一戦きっちり戦う」と語った。
 大久保監督は「これだけ注目される中で自分の仕事をきっちりするのは成長の証明」とエースに賛辞を送った。

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2008年11月17日のニュース