佑ちゃん 6回80球降板も“納得”4強

[ 2008年11月17日 06:00 ]

<早大・福岡大>7回、上本の勝ち越し打に、6回を投げてベンチに下がった早大先発・斎藤佑樹(左)は小島宏輝と笑顔で握手

 第39回明治神宮大会第2日は、高校の部1試合と大学の部2試合を行った。大会初制覇を狙う早大は先発の斎藤佑樹(2年)が6回を4安打2失点。チームは福岡大に3―2で勝利。東洋大とともに準決勝進出を決めた。高校では慶応が準決勝進出。雨天中止となった第1試合の天理―中京大中京は17日の第1試合、当初予定されていた清峰―西条は神宮第2球場で行う。

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 早大・応武監督から降板指令を受けた斎藤は素直にうなずいた。「疲れとかはありません。トーナメント戦だしあさって(準決勝)の先発のこともあるので」。6回4安打2失点。80球の内容に満足そうに話した。

 今秋リーグ戦は自己最多の9試合65回を投げて7勝をマーク。疲労を癒やすためにリーグ戦直後に2日間休養。かかりつけの鍼灸(しんきゅう)院でケアして大会に臨んだ。ドラフトで西武に5位指名された相手5番の岳野に2安打されたが「体も軽かったし2失点はいい内容」と自身に及第点を与えた。

 前日は早実の大先輩・ソフトバンクの王最高顧問から「ホークスに来て」とラブコールを受けたが「王さんは凄い人だけど特定の球団とかはまだないので」と苦笑い。2年後の“目玉”はチームの大会初優勝しか見えていない。

 <東洋大 大野が好リード>ドラフトで日本ハムから1位指名された大野が好リードで相手打線を完封した。7回2死一、二塁では自慢の強肩で三盗を刺すなど2つの盗塁も阻止して初戦突破に貢献。「守りからリズムをつくるのが捕手の役目」と胸を張った。「まだ入団していないので東洋のために戦う」と話しながらも、梨田監督の著書「選球眼」に加えて楽天・野村監督の「野村ノート」を熟読中とプロへの準備も着々。史上5校目の大会連覇へ「強く意識してます。優勝して後輩につなげたい」と力強かった。

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2008年11月17日のニュース