由規2勝目!新人王の権利残す

[ 2008年10月8日 20:19 ]

横浜戦に先発したヤクルト・由規

 【ヤ4―1横】水を吸い込むスポンジのように、ぐんぐんと“プロの技”を吸収していく。ヤクルトの由規が、シーズン最後の先発マウンドで8回2安打1失点と好投し、2勝目をマーク。プロ初完封は成らなかったが、来季へ新人王獲得の権利を残し、夢をつないだ。

 6回2死から三浦に中前打されるまで、1人の走者も許さなかった。8回、先頭の吉村に甘く入った真っすぐを本塁打されたが、失投はこの1球のみ。「スライダーが入らなかったので、チェンジアップでタイミングを外して、真っすぐをコースにきっちり投げた」。投げるごとに、投球術に磨きがかかっている。

 荒木投手コーチに「完投か、新人王の権利を残すか、どちらが良いか」と聞かれ、迷わず八回でマウンドを降りることを決めた。「完投は来季でも狙える。新人王は1度しか取れないタイトル」と、こだわりを見せた18歳。来季、新人王の大本命になったことは間違いない。

 ≪林昌勇が日韓通算200S≫ヤクルトの林昌勇が今季32セーブ目を挙げ、日韓通算200セーブを達成。4―1の九回、先発の由規に代わってマウンドへ上がり、3人をぴしゃりと抑えた。
 順調にセーブを積み上げていったが、9月はわずか1セーブと苦しんだ。背中に痛みを覚え、200セーブ目前で戦線を離れもした。林昌勇は「長かった。本当は8月に達成したかったけれど」と安堵の表情だった。

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2008年10月8日のニュース