ノムさんしんみり…惜別の花束に思い込める

[ 2008年10月8日 06:00 ]

楽天ベンチで野村監督と雑談する王監督

 【楽1-0ソ】惜別の花束に万感の思いを込めた。試合後のバックネット前。楽天・野村監督は、ソフトバンク・王監督に笑顔で大きな花束を渡した。そしてガッチリ握手を交わした。

 通算本塁打の歴代1、2位。王監督がいなければ本塁打、打点の歴代1位。「あいつのおかげでオレの価値は半減や」と憎まれ口も叩いたが、この日ばかりは「現役のころは“あんちくしょう”と思ったけどな。やっぱり張り合いがなくなるわな」としんみり。最後の勝負。別れを惜しむような延長戦は12回、山崎武の左翼線サヨナラ打で5位を決めた。
 試合前、野村監督は王監督に向かって「最後がONの“N”違いで悪かったな」とおどけた。花束に“ヒマワリと月見草”は用意できなかったが、現役、監督としてライバルだった男を送り出した野村監督は「王、長嶋は長いこと野球界をリードした。それだけに時代の終わりを感じるな」と寂しそうだった。

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2008年10月8日のニュース