さあ松坂、ア・リーグVへ レイズと対戦だ

[ 2008年10月8日 06:00 ]

試合後、笑顔を見せるレッドソックスの松坂と倫世夫人

 【レッドソックス3-2エンゼルス】ボストンに再び歓喜のシャワーが降り注いだ。2―2の9回2死二塁で、新人ローリーが劇的なサヨナラ右前打。3万9785人の観客は総立ちだ。松坂らナインは両手を突き上げ一斉にベンチを飛び出した。

 2年連続でリーグ優勝決定シリーズ進出。今季2度目のシャンパンファイトに、ゴーグル姿で参戦した松坂は「こういう試合を勝てるのは本当に強いチームしかできない。勢いじゃない」と胸を張った。7月にチーム批判を繰り返した主砲ラミレスが移籍。攻撃陣の核を欠いたが、その分、各選手に必死さが戻った。「マニー(ラミレス)の抜けた穴は1人では埋め切れないが、1試合1試合、いろいろな選手が活躍して埋めた」と松坂。圧倒的な力で制した昨年とは違うが“全員野球”で地区シリーズを突破した意味は大きい。
 松坂は第2戦に先発して5回3失点。不完全燃焼のシリーズだったが、ばん回の機会はある。次なる相手は岩村率いるレイズ。「どこでもいい」と話したが、現時点では10日の開幕戦先発が有力。今季レイズ戦でチームは負け越しているが自身は3試合で1勝0敗、防御率3・00。苦手意識はないが「勝負強い打者が多いし、スキのないチーム。エンゼルス同様、また借りを返したい」と闘志を燃やした。
 目指すは連覇を達成してのあと2度のシャンパンファイト。グラウンドでファンの声援に応えた右腕は「先を見ちゃいけない。目の前の試合を頑張るだけ」。視線の先はしっかりと頂点を見据えている。

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2008年10月8日のニュース