また10・8…巨人 Vマジック2が初点灯!

[ 2008年10月8日 17:53 ]

阪神を破り初の単独首位に立ち、お立ち台でガッツポーズする(左から)巨人・ラミレス、山口、李スンヨプ

 【巨3―1神】プロ野球セ・リーグは8日、同率首位に並んでいた巨人―阪神の今季最終戦を行い、巨人が3―1で競り勝ち同カード7連勝。優勝へのマジックナンバー「2」が初点灯し、優勝へ大きく前進した。巨人は9日の横浜戦、10日のヤクルト戦に連勝すれば、リーグ2連覇が決まる。巨人は3回に李スンヨプの二塁打で2点を先制し、7回にはラミレスの43号ソロで加点した。阪神は6回に1点を返したが、6安打に抑えられた。

 ライバルとの最後の直接対決を制した巨人が、3試合を残して初の単独首位に立った。阪神戦7連勝を飾ったこの日の一戦で最も輝いたのは、試合後のお立ち台を分け合った山口とラミレスだ。

 山口は、内海が押し出しの四球を与え、リードが1点となった6回2死満塁のピンチを引き継いだ。3年目の左腕は「逃げずに腕を振ろうと思った」と代打桧山のバットを折って二ゴロに仕留め、8回途中まで2回を0点に抑えた。

 この間の7回にはラミレスが貴重な43号ソロを放った。村田(横浜)とリーグトップに並ぶ一発は、アッチソンのスライダーをバックスクリーン右にはじき返したもので、極限まで高めた集中をほどくように、笑顔で右手を突き上げた。主砲は「自分のキャリアで最も重要な試合で打てて良かった」と胸を張った。

 巨人にとって10月8日は、1994年のシーズン最終戦で同率首位に並ぶ中日を破って優勝を決めた記念日だ。「10・8」を現役選手として戦った原監督は、その日にマジックナンバー「2」を点灯させた。

 「残り3試合、しっかり地に足をつけて戦う」と表情を引き締めた指揮官。今季最多の観衆に見守れながらの快勝に「ファンも現場と同じ歓喜を共有してくれたなら、監督冥利に尽きる」と喜びをかみしめた。

 ≪クルーンが40セーブ目≫巨人はここ2試合不調だったクルーンが9回を3人で片付け、40セーブ目を挙げた。「試合のない2日間に取り組んだことが功を奏した。強く投げるより、ストライクを投げようと意識した」と満足そうだった。
 40セーブは一つの目標としていた数字だ。「原監督から、40セーブを挙げれば優勝の可能性が高いと言われていたからね。でもまだ僕の仕事は終わっていない」と優勝に向け、気持ちを引き締めた。

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2008年10月8日のニュース