広島交響楽団、カープ交響曲を11月披露へ

[ 2008年9月9日 17:20 ]

「カープ交響曲」を11月に披露することを発表する作曲家の宮崎道さん(右)。左は広島・ブラウン監督

 広島交響楽団は9日、プロ野球広島カープの本拠地広島市民球場の最終シーズンと来春の新球場完成を記念し制作中の「カープ交響曲」を、11月24日に広島市で開かれるコンサートで初披露すると発表した。

 初優勝した1975年に生まれた球団応援歌「それ行けカープ」を手掛けたCM音楽の作曲家宮崎尚志さんが、「いつか愛するカープの交響曲を」と広響に約束したが、2003年に他界。
 今回、次男で作曲家の道さん(40)が亡父の遺志を継ぎ、今年5月から制作に取り組んだ。35分間の大作となる予定で、「それ行けカープ」や「勝て勝てカープ」などのメロディーも随所に盛り込まれるという。
 東京出身の道さんは昨年9月、市民球場で初観戦。前田智徳外野手が2000本安打を達成した中日戦で、ファンが「それ行けカープ」を熱唱する姿に感動したという。
 9日の記者会見で「未来への希望を持ち、元気になれるような曲にしたい」。同席したマーティー・ブラウン監督も「6年間聴いてきたので(応援歌には)愛着がある。クラシックの曲もぜひ聴きたい」と、完成を心待ちにしていた。

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2008年9月9日のニュース