大逆転Vへ!上原 9連戦先陣任せろ

[ 2008年9月9日 06:00 ]

ランニング中に笑顔を見せる巨人・上原

 首位・阪神を猛追する巨人は9日の中日戦(ナゴヤドーム)から始まる9連戦で、上原浩治投手(33)が先陣を切る。北京五輪後3度目の登板で初めてカード初戦を任される右腕が、チームに勢いをつける。

 汗ばむ陽気の中、ジャイアンツ球場で上原が黙々とランニングに励んだ。前回3日の広島戦(京セラドーム)で右すねに打球を受けたが「腫れは出たけど言い訳にしたくない。頑張ります」と意気込んだ。五輪後は走者がいなくてもセットポジションでの投球を続けている。バランスを考え、制球に気をつけるフォームに「自分なりに」と手応えもつかんでいる。尾花投手総合コーチは「スタミナがついてきたんじゃない。(足は)大丈夫でしょう」と期待して大事な初戦に送り出す。

 7日のヤクルト戦(神宮)が雨天中止。先発予定だったバーンサイドは12日からの同カード(東京ドーム)に回す見込みで、中日戦はローテーションを変更せず上原、金刃、グライシンガーの3投手で臨むことが濃厚だ。

 残り25試合で阪神とのゲーム差は4。中日、ヤクルト、横浜との9連戦を終えると、19日からは阪神との直接対決3連戦が控える。それでも原監督は「うちはそこまで見据えて戦う余裕はない。とにかく一戦一戦です」。逆転優勝へ、取りこぼしの許されない9連戦が始まる。

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2008年9月9日のニュース