準硬式出身の川口 決勝で田沢に挑戦状

[ 2008年9月9日 06:00 ]

<都市対抗 富士重工・王子製紙>3回 ピンチをしのぎ派手なガッツポーズを見せる王子製紙・川口

 【都市対抗 王子製紙1―0富士重工】異色のルーキー左腕が、王子製紙決勝進出の立役者だった。早大準硬式野球部出身の川口が先発して強打の富士重工相手に6回1/3を5安打無失点と好投。児玉との完封リレーで4年ぶりの決勝進出を呼び込んだ。「社会人野球はあこがれの舞台だった。1年目から決勝に行けるとは」と川口は笑みをこぼした。東海予選で4勝をマーク。3日の1回戦、NTT西日本戦に先発で抜てきされたが2回0/3を3安打3四球1失点で降板した。「悔しさを晴らしたかった」の言葉通りの快投に棚橋監督は「よく投げたよ」とにんまりだ。

 04年の優勝以来2度目の決勝進出。156キロ腕・田沢擁する新日本石油ENEOS相手に指揮官が「田沢よ先発で出てこい」と挑戦状を叩きつければ川口も「硬式出身の野球エリートには負けたくない。絶対勝ちたい」と闘志を燃やした。

 <富士重工 散発5安打…拙攻に泣く>自慢の打線が散発の5安打に封じ込まれ、準優勝した69年以来39年ぶりの決勝進出はならなかった。3投手の継投で王子製紙打線を初回の1点に抑えこむも、3併殺を喫するなど拙攻の連続。予選を通じて8試合目で初の零敗に村田監督は「これが野球。4強に残って自分たちのレベルが分かった。今大会ではうちの野球はできたと思う」とサッパリした表情だった。

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2008年9月9日のニュース