虎は死なん!矢野劇的サヨナラ弾!

[ 2008年9月9日 19:58 ]

9回、サヨナラ本塁打を放ち、喜ぶベンチを背に一塁を回る阪神・矢野

 【神3―2ヤ】阪神が今季8度目のサヨナラ勝ち。2―2の9回、先頭の矢野がファウルで粘り、中越えに4号ソロを放って決めた。9回を3者凡退で抑えた藤川が5勝目。ヤクルトは好守で何度も失点を防いだが、打線が6回以降は無安打だった。

 ≪岡田監督「ええホームランやったなあ」≫阪神は3年ぶりのリーグ優勝に向けて、苦しい戦いが続く。この日も思うように主導権が握れない。
 岩田の立ち上がりは無難だった。走者を出した1、2回とも、決して慌てず併殺で切り抜けた。ゴロを打たせてピンチを脱するのは、岩田本来の投球だ。
 そのリズムが崩れたのが5回。連打で無死一、三塁とされ、内野ゴロで1点を返され、投手のゴンザレスにも適時打を打たれて同点とされた。「先頭の二塁打でバタバタしてしまった。もっとどっしり落ち着いていれば」と悔やんだ。
 岩田は6回までで退き、9勝目はお預けとなった。阪神の先発陣は、8月29日の下柳を最後に勝ち星から遠ざかっている。悪い流れは、やはり断ち切れないのか…。
 しかし、女房役の矢野が、そんなモヤモヤ感を吹き飛ばした。先頭打者で迎えた9回、ファウルで粘った末、サヨナラ本塁打を中越えに運んだ。お立ち台で「1試合ずつ戦うことで優勝できると思います」とV宣言の矢野。岡田監督も「ええホームランやったなあ」と手放しで褒めた。

続きを表示

2008年9月9日のニュース