精彩欠く松井秀「可能性がゼロになるまでは…」

[ 2008年9月1日 07:09 ]

ブルージェイズ戦の4回、右前打を放つ松井秀

 ヤンキースの松井秀喜外野手は31日、ニューヨークでのブルージェイズ戦に「7番・指名打者」で出場、4打数1安打だった。ヤンキースは序盤に4点を奪われる苦しい展開となり2-6で敗れ、ア・リーグ東地区4位のブルージェイズにも2差に迫られた。

 松井秀は2回の1死二塁のチャンスに投ゴロに倒れると、2打席目は右前打を放ったが、第3打席は遊飛、2死一、二塁の8回第4打席は二ゴロに終わった。打率は3割3厘のまま変わらなかった。

 静かに試合は進んだ。2回までに4点を失った流れは変わらない。得点は2本塁打の2点だけ。「投打にもうひと踏ん張りというか、そういうものが必要だと思いますよね」。松井秀は静かに話した。ヤンキースは2カード連続の負け越しで、首位レイズと12・5ゲーム差。ワイルドカード争いでもレッドソックスに7ゲーム差を付けられている。
 9月まで来てしまった。8月は13勝15敗。1カ月間で少し後退して最後の月に入る。プレーオフ連続出場は13年で途切れるのか。「本当に可能性がゼロになるまでは、それを信じてやる」と松井秀は言う。「こういうときこそ人間が試される」。ジラルディ監督は言葉に力を込め、10試合の遠征に向かった。

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2008年9月1日のニュース