富士重工 大会新の21K投手リレー

[ 2008年9月1日 06:00 ]

<富士重工業・TDK千曲川>7回2死二塁織田の時、好投を続けていた富士重工・阿部(中央)は降板を告げられ、納得した表情で村田監督にボールを渡す

 【都市対抗 富士重工6-1TDK千曲川】奪三振ショーに東京ドームが沸いた。富士重工が阿部と平井の投手リレーで従来の大会記録を4個も更新する21奪三振。相手打線を2安打1点に抑え込み勝利を呼び込んだ。

 阿部は130キロ台前半の直球とフォークをコーナーに投げ分け、7回途中まで4連続を2度含む16K。空振り三振が11個と切れ味抜群だった。78年松沼博久(東京ガス)の大会記録にあと1つに迫った2点リードの7回2死二塁で降板となったがコーチ兼任の35歳左腕は「えっ、ここで?と思いましたよ。でもこれがウチの必勝パターン。最後は納得して降りました」と話した。代わった右腕の平井も許した安打は1本だけ。2回1/3で5Kを上乗せした。

 個人の奪三振記録にあと1つでの交代に村田監督は「記録?知りませんでした。悪いことした」と苦笑いだったが、悲願の初優勝へ向け最高のスタートを切った。

 <TDK千曲川 初白星届かず「また鍛え直す」>強豪・富士重工に力負け、3年ぶり2度目の挑戦も初白星に届かなかった。2点を追う7回に代打宮田の中前打で東京ドーム初得点を記し1点差に迫ったが、8回に救援陣が4点を失い突き放された。相手の2投手に大会記録の21三振を喫しての敗戦に、佐藤監督は「三振21ですか、ひどいですね。ストライクから落ちるボールを振らされた。あすから切り替えてまた鍛え直します」と、巻き返しを期していた。

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2008年9月1日のニュース