まさかの大敗…しかし戸狩は笑顔で終われた

[ 2008年8月19日 06:00 ]

完全燃焼した常葉菊川エース・戸狩は、笑顔で甲子園の砂を拾う

 【常葉学園菊川0―17大阪桐蔭】まさかの大敗だった。売り物の常葉学園菊川強力打線が5安打に抑えられ、投手陣は完膚なきまでに打ちのめされた。夏の甲子園決勝戦史上最多タイの17失点。それでも佐野監督は「決勝までフルスイングするウチのスタイルで来られた。選手に感謝したい」とナインを称えた。

 左ひじ痛のエース左腕戸狩は本来の140キロ台の直球は影を潜めて110キロ台がやっと。先発したが初回にいきなり満塁弾を浴びるなど5失点。後続投手も勢いを止めることができなかった。それでも最終回に再登板した戸狩は「最後に投げさせてくれたので仲間を信じて思い切り投げた。このひじでここまで来られたのは凄い」と試合後に笑顔を見せれば、再三好守を見せた町田も「最後にこういう形で終われて幸せ。いい高校野球生活だった」と涙はなかった。“らしさ”は存分に発揮した。5季連続甲子園を目指す新たな挑戦は20日から早速始まる。

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2008年8月19日のニュース